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【知らなきゃマズイ!】薬剤師が絶対に学ぶべきコト|食事療法編

食事 2021.03.21

食事を変えれば身体が変わる
すぐに出来る食事療法の基本

「血糖値が高いけど、お米はもっと減らした方が良いですか?」
「血圧が高いので、みそ汁は毎食飲んだら駄目ですよね?」
「ビールや焼酎は、一日どれぐらい飲んでも大丈夫ですか?」

このような質問を、薬を渡すときに受けることがありませんか?患者さんは医療に関わる専門職の人であれば、栄養についても詳しい知識を持っているだろうと思っています。本来指導する立場にあるのは栄養士ですが、患者さんが不安を感じたときにすぐ相談できるとは限りません。

今回のブログは、食事指導を専門としない薬剤師が患者さんに食事について聞かれた時、簡単な助言が出来るよう食事療法の基本について簡単に解説します。

食事療法とは?

食事の量やバランス、成分を調節することによって病気の療養をはかったり、病気の臓器を守り健康管理をはかることを食事療法といいます。適正なカロリーを守り、食品をバランスよく組み合わせた食事は健康の基本です。

身体の状態に応じてある程度の制限を加えた食事療法は、間接的な疾病の改善や病気を悪化させないための重要な役割を果たしています。病院での薬物療法も、食事療法や運動療法をきちんと進めることで、効果が上がります。

日本人の食事摂取基準

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「日本人の食事摂取基準」とは、厚生労働省が定めた日本人の1日に必要なエネルギーや栄養素量を示した基準です。現行の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」は、健康の保持・増進、生活習慣病の発症予防と重症化予防、フレイルの予防を策定の目的としています。

また、対象については、健康な個人並びに集団とし、高血圧、脂質異常、高血糖、腎機能低下に関して保健指導レベルにある者までを含むものとしています。
食事摂取基準では、エネルギーや栄養素の「摂取量の範囲」を定めて、欠乏症だけではなく過剰摂取も防ぐことができるよう配慮されています。

身体活動レベル

1日あたりの総エネルギー消費量を、1日あたりの基礎代謝量で割った指標です。
日常の身体活動を、強度に応じて3段階【レベルⅠ(低い)、レベルⅡ(ふつう)、レベルⅢ(高い)】に区分し数値で表しています。

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推定エネルギー必要量

「当該年齢、性別、身長、体重、及び健康な状態を損なわない身体活動量を有する人において、エネルギー出納(エネルギー摂取量-エネルギー消費量)が0となる確率がもっとも高くなると推定される、習慣的なエネルギー摂取量の1日当たりの平均値」と定義されます。前述の身体活動レベルと年齢、性別から大まかな数値が算出できます。

例えば「デスクワーク中心だが、買い物や通勤で1日1時間程度は歩く25歳男性(身体活動レベルⅡ)」であれば2650㎉程度だと推定されます。

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エネルギー産生栄養素バランス

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エネルギー産生栄養素バランスは、「たんぱく質、脂質、炭水化物が総エネルギー摂取量に占めるべき割合(% )」としてこれらの構成比率を示す指標です。理想的な栄養素バランスは、各種栄養素の摂取不足を回避するとともに、生活習慣病の発症予防とその重症化予防を目的としています。
厚生労働省が推奨する日本人の栄養素バランス(PFCバランス)は、

タンパク質 13~20%
脂質    20~30%
炭水化物  50~65%
となっています。

糖尿病を予防する食事療法

糖尿病治療薬トルリシティによる「ダイエット注射」には要注意! – 転ばぬ先の杖

「糖尿病」とはインスリンの作用が不足するため血糖値のコントロールが正常に働かず、高血糖の状態が続く病気です。厚生労働省の統計によると、日本では成人の7人に1人は糖尿病の可能性があり、その割合は年々増え続けています。

糖質はタンパク質、脂質と並ぶ三大栄養素のひとつで、体のエネルギー源として最も多く利用されています。血糖値は1㎗(100㎖)の血液に含まれるブドウ糖の重量のことで、単位は㎎です。標準値は空腹時で80~110㎎/㎗未満とされ、これより数値が高い場合は「高血糖」といわれる状態で糖尿病のリスクが高くなります。

糖尿病は「1型糖尿病」「2型糖尿病」「妊娠糖尿病」「二次性糖尿病」に大別されますが、糖尿病患者の9割以上が「2型糖尿病」で、インスリンは分泌されるけど量が少ない、作用しない、血糖値の高いタイミングとインスリンの分泌のタイミングが合わないなど症状は様々です。

原因として多いのは遺伝や生活習慣です。血糖値が高くなりやすい遺伝的素地があり、そこに過食や偏食、運動不足やストレスといった生活習慣が加わることで発症します。

血糖値を上げない食事のポイント

①食べる量を守る

前述した食事摂取基準をもとに適正なエネルギー摂取を心掛けます。見落としがちなのが調味料のエネルギーで、砂糖やケチャップ、みりん、みそなどは摂りすぎに注意しましょう。

②水溶性食物繊維を積極的に摂る

ごぼう、アボガド、ブロッコリー、キウイなどに多く含まれる水溶性食物繊維は、糖分の吸収スピードを緩やかにし、すい臓にかかる負担も減らしてくれます。また、中性脂肪の生成も抑えることができ、余分な栄養素や有害物質、塩分を排出してくれます。

③1日3食規則正しく

血糖値を安定させるには食事のタイミングが重要です。1回の食事量が多いと血糖値が上がりやすくなるため、1日3食を均等なボリュームと栄養バランスを意識して摂ると高血糖を防ぐことが出来ます。

④よく噛んで食べる

脳の満腹中枢は、信号が送られて満腹感を得られるまでに15分ほどかかるため、早食いすると満腹を感じづらく食べ過ぎに繋がります。また、食べ過ぎはインスリンの働きを悪くするため、腹八分目に抑えると良いです。

高血圧を改善する食事療法

高血圧はキケン」の嘘はもうやめよう。武田教授が指摘する医療の闇 - まぐまぐニュース!

日本の高血圧の患者数は約4300万人といわれ、成人では3人に1人が高血圧だといわれています。一般的には年齢が高くなるほど高血圧の人が増える傾向にあります。

慢性的に高血圧が続くと動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高くなります。正常血圧は、上(収縮期血圧)が120~129mmHg、下(拡張期血圧)が80~84mmHgです。これに対し、上が140、下が90以上になると高血圧と診断されます。

日本人の90%弱が原因の特定できない「本態性高血圧」といい、加齢や食事、運動不足といった生活習慣、自律神経の働き、遺伝的要素が関係しているといわれています。また、飲酒や喫煙が血圧を上げる要因となります。

血圧を上げない食事のポイント

①塩分を減らす

塩分摂取量が多いと、血液中に増えたナトリウムを薄めるために水分が集まり、血液量が増えて血圧を上昇させます。また、ナトリウムは交感神経を刺激し、昇圧ホルモンの分泌を促します。厚生労働省による1日の塩分摂取量は、男性が7.5g、女性が6.5g未満とされていますが、高血圧の方は「1日6g未満」にすることが推奨されています。

②食べる量を守る

高血圧患者の過半数が肥満にあたるといわれます。特に、ぽっこりお腹の出た「内臓脂肪型肥満」になると、血管が収縮するほか腎臓の働きが落ちて水分やナトリウムの排出がされにくくなり、血圧が上がります。糖尿病同様に、適正なエネルギー摂取を心掛けましょう。

③カリウムを積極的に摂る

ほうれん草、かぼちゃ、アボガド、アーモンドなどに多く含まれるカリウムは、増えすぎたナトリウムを尿として排泄するよう促し血圧を下げる働きがあります。高血圧や生活習慣病予防のために、1日3500㎎摂取するとよいとされています。

④適正アルコール量を守る

お酒を飲むとリラックスし一時的に血圧は下がりますが、時間がたって血中アルコール濃度が下がると血管が収縮し、これを繰り返すと血圧が慢性的に高くなります。日本高血圧学会のガイドラインによると1日の適正アルコール量は約20gで、ビールだと中びん1本、焼酎は0.6号、日本酒で1合です。

脂質異常症を改善する食事療法

血液を調べるだけでわかる、動脈硬化の進行 | Colorda(カラーダ)

現代人は、「血液の中の脂質が多すぎる状態」になりやすいといわれ、動脈硬化や様々な病気を引き起こす要因のひとつとされています。

脂質異常症は3種類に大別され、悪玉コレステロール(LDL)が多い「高LDLコレステロール血症」、善玉コレステロール(HDL)が少ない「低HDLコレステロール血症」、中性脂肪が多い「高中性脂肪血症」です。LDLが140㎎/㎗以上、HDLが40㎎/㎗未満、中性脂肪値が150㎎/㎗以上のいずれか1つでも該当すれば脂質異常症と診断されます。

要因は遺伝や体質が関わる「原発性」と、生活習慣の乱れやほかの病気や薬から起こる「二次性」があり、両方の要因が重なると発症リスクは高くなります。また、男性に多い内臓脂肪型肥満の場合、善玉物質の減少と悪玉物質の増加が起こり動脈硬化を進行させ、さらに肥満になるという悪循環が起こってしまいます。

血中脂質を改善する食事のポイント

①食べる量を守る

食べすぎはコレステロールや中性脂肪が多く作られる原因となり、脂質異常症の原因となります。すべての生活習慣病に言える事ですが、適正なエネルギー量を守り肥満を防ぐことが肝心です。

②脂質を上手に摂る

肉の脂身やベーコンなどの加工食品、バターなどの乳製品に含まれる「飽和脂肪酸」は、悪玉コレステロールや中性脂肪を増やす性質があるので摂りすぎに注意します。魚やナッツ類に含まれる「不飽和脂肪酸」は、悪玉コレステロールを減らして血中脂質のバランスを調整する性質があるため、こちらを中心に摂るとよいでしょう。

③水溶性食物繊維を積極的に摂る

ごぼう、アボガド、ブロッコリー、キウイなどに多く含まれる水溶性食物繊維は、腸内でゲル状になってコレステロールや有害物質を吸着し体外に排出します。動脈硬化学会では1日25gを成人の食物繊維摂取量として推奨しているので意識して摂りましょう。

④調理方法を工夫する

肉を調理する時は、「蒸す、煮る、茹でる、網で焼く」ことで脂肪を落とすことが出来ます。反対に「揚げる、炒める」は油を余分に摂ってしまうのでなるべく控えましょう。

まとめ

食事療法のポイントを簡単にまとめると、

「腹八分目」

「15分以上かけて食べる」

「1日3食バランスよく摂取」

「野菜や海藻から食物繊維を摂る」

「塩分は6gを目標」

「アルコールはビールなら中びん1本まで」

「肉や乳製品の脂を控えて」

「魚やナッツから油を摂る」

といった感じです。薬剤師の方は、前回解説した「運動療法」と合わせて覚えて、ぜひ実践で活かしてください。
もし、「自分が正しく健康管理できているか不安」であれば、勉強も兼ねて「パーソナルトレーニング」を受けてみてはいかがでしょうか。

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